トリガーとは何か?

Power Automate のクラウドフローには、特定のイベントが発生したことをきっかけにフローを開始させるしくみが備わっています。

たとえば、特定の誰かからメールが届いた時のみフローを実行させたいとします。この時、フローを開始させるイベント(この場合はメールの受信)を「トリガー」と呼びます。

トリガーの種類

Power Automate には3つのタイプのトリガーが用意されていますので、フローの実行タイミングによって適切なトリガーを選択しましょう。

インスタント(手動)クラウドフローのトリガー

スマートフォンなどのモバイルデバイス上からボタンを押すなど、ユーザーが手動でフローをトリガーさせる場合に使用します。

スケジュール済みクラウドフローのトリガー

毎月1日に請求書を送付するなど、決まった日時や頻度でフローを実行させる場合に使用します。

自動化したクラウドフローのトリガー

特定の件名を含むメールが届いたときや、決裁フォルダーにファイルが格納されたときなど、指定したイベントの発生時にフローを実行させる場合に使用します。

トリガーの作成手順

トリガーを作成する手順についてご紹介します。

Power Automate ポータルにサインインし、左側のメニューより [マイフロー] > [新しいフロー] > [自動化したクラウドフロー] をクリックします。

もしくは、次の方法でも作成ができます。
左側のメニューより [新しいフロー] > [自動化したクラウドフロー] をクリックします。

自動化したクラウド フローをクリックすると「自動化したクラウド フローを構築する」のウィンドウが表示されます。
フロー名を入力し、フローのトリガーとするサービスのコネクタを選択することで、選択したサービスの条件を満たした際にクラウド フローの処理を実行することができます。

使用したいコネクタのサービス名を入力することで、特定のコネクタのみ表示することもできます。

はじめて利用するサービスの場合は、コネクタへの接続の作成を求められます。
サービスにサインインすることで接続を作成することができます。

それぞれのパラメーターに必要な値を入力すれば、トリガーの設定は完了です。

トリガー条件を設定する

例えば、SharePoint 上の指定したフォルダーに特定の名前のファイルが格納されたときにフローを実行させる必要があるとします。
トリガー条件を使用しない場合、フォルダーにファイルが格納されたすべてのタイミングでフローがトリガーされ、処理対象でないファイルが格納されたときもフローが実行されてしまいます。
このような場合に、フローがトリガーされるための条件をあらかじめ設定しておくことで、不必要なフローの実行を抑制し、Power Platform 要求の消費を効率的に削減することができます。

トリガー条件の設定手順

① トリガーの [設定] タブを開く
② [トリガーの条件] の [追加] をクリック
③ テキストフィールドに条件式を入力する(※トリガー条件の先頭には@を付ける必要があります)

参考情報:トリガーの基本 – Power Automate | Microsoft Learn

トリガー条件の活用例

トリガー条件を活用したフローを以下の記事でも紹介しているよ!
ぜひ参考にしてみてね!(会員様限定コンテンツとなります)

毎月の最後の週だけ動くフローの設定方法

毎月5日・15日・25日の午前9時にフローをスケジュール実行する