Power Automate for desktop の2025年9月のアップデートがリリースされました。

バージョン

今回のアップデートのバージョンは 2.60 です。こちらから最新版のインストーラーがダウンロードできます。

新機能とアップデート

デバッグ用の「Step over」と「Step out」が追加されました

「デバッグ」メニューが「Basic」と「Advanced」に分かれ、「Advanced」に「Stepping Mode」トグル、「Step over」と「Step out」が追加されました。

「Stepping Mode」のトグルをオンにすると、「Step over」と「Step out」が有効になり、上部メニューバーに表示されます。

「Step over」は、サブフローを呼び出す行があれば、そのサブフローを実行してから、呼び出し元の次の処理に進みます。

「Step out」は、今実行中のサブフローを最後までまとめて実行して、終わったら呼び出し元の次の処理に進みます。

フロー チェッカー機能が一般提供されるようになりました

フローチェッカー機能が正式に利用可能になり、機能が拡張されました。

より厳密なチェックが可能になりました。

機密変数の誤使用検出には「クリップボードへ文字列を設定」アクションが新たに追加されています。また、空のサブフロー、または有効なアクションが5未満の極端に小さいサブフローを検出する新ルールや、空ループを検出するルールも導入されました。

タグ機能がコンソール画面で一般提供されるようになりました

タグ機能が正式リリースされ、コンソール画面の「Tags」列において、列幅が十分ある場合は 2 つ以上のタグが表示できるようになりました。

並列フロー実行が拡張されました

同時に実行できる並列フロー数が最大6つまで拡大(従来は1つ)されました。

子フローも他の子フローと並列実行でき、以前は『親フローからのみ呼び出し可能』という制限がありましたが、それが撤廃されました。

実行ログが改善されました

Power Automateクラウド版の「アクションの詳細」から確認できる「実行ログ」に「アクションインデックス」フィールドが追加され、アクションの実行順序を追跡可能になりました。
(複数アクションが同時刻に完了した場合でも順序を区別できます。)

ぜひ今回の新機能をご活用ください。