Power Automate for desktop の2025年1月のアップデートがリリースされました。

 バージョン

アップデートのバージョンは2.52です。ここから最新版のインストーラーがダウンロードできます。

新機能とアップデート

Copilot を使用してアクションやサブフローを要約することでフローの内容を理解しやすくなりました。(プレビュー)

「Summarize actions & subflows Copilot」 スキルを使用することで、個々のアクション、複数のアクション、またはサブフロー全体の概要を生成することができます。
Copilot サイドパネルで「Summarize actions & subflows Copilot」を選択し、特定の行番号やサブフロー名などどの部分を要約した以下をリクエストします。

また、指示の内容によって、どの程度詳細に要約するかをカスタマイズすることもできます。
この機能は複数のメンバーでフローを保守する際に、作成者以外がフローの内容を素早く理解し、作業を効率化させるのに役立ちます。

※ 2025年1月現在、プレビュー機能として米国環境でのみ利用できます。

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同じコンピューターで2つのデスクトップフローを並列に実行することができるようになりました。

1台のコンピューターで実行できるのは1つのフローのみという同時実行ポリシーの制限がなくなり、親デスクトップフローと子デスクトップフローを同じコンピューターで並列に実行できるようになりました。なお、現時点では並列実行可能なデスクトップフローの数は1つのみです。

これにより、親デスクトップフローの実行時に表示される予期しないポップアップを、子デスクトップローで閉じるといった処理が可能になります。

使用方法

「Desktop フローを実行」アクションに、新しく「フローが完了するまで待機する」プロパティが追加されました。

プロパティを有効にした場合、これまでの動作と同様に呼び出された子フローが完了するまで処理を待機します。なお、このプロパティはデフォルトで有効になっているため、既存のフローには影響はありません。

プロパティを無効にした場合、呼び出された子フローは親フローと並列で実行されます。

使用例

  • Excelの起動時に表示される警告やマクロによるメッセージボックスを閉じる。
  • 表示されるタイミングが特定できないポップアップウィンドウを処理する。

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Access アクショングループが追加されました。

Access アクショングループと Access 専用アクションが追加されました。
追加されたアクションは下記のとおりです。
(アクション名と設定画面は現時点では英語のままです。)

  • Launch Access:Access データベースを起動します。
  • Read Access table:Access データベースのテーブルの値を取得します。
  • Run Access query:Access クエリを実行します。
  • Run Access macro:Access マクロを実行します。
  • Close Access:Access インスタンスを終了します。

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Excel、Word、Outlook インスタンス変数がデスクトップの入出力変数で使用できるようになりました。

他のデスクトップロー、またはクラウドフローと値をやり取りする入出力変数で、新たにインスタンス変数が使用できるようになりました。
親フロー側で起動したExcelファイルに対して、子フロー側で書き込みを行うといった操作が可能となるため、Excelを使用した複雑な業務プロセスをよりシンプルなフローとして細分化し、フローの可読性を高めるのに役立ちそうです。

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「ブロックエラー発生時」に「再試行ポリシー」の設定が追加されました

複数のアクションに対して共通のエラー処理を行う場合に使用する「ブロックエラー発生時」アクションに再試行ポリシーが追加されました。
これまではアクション単位でのエラー発生時でのみ再試行ポリシーを設定することが可能でした。
「ブロックエラー発生時」で再試行ポリシーが設定されている場合は、再試行はブロックの先頭から行われます。

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コンソール画面のレイアウトが新しくなりました

コンソール画面のレイアウトが大きく変わりました!変更点は以下の通りです。

  • ナビゲーションバーが垂直に表示されるようになりました。
  • フローの検索テキストフィールドと「最新の状態に更新」ボタンの位置が変わりました。
  • フローのアイコンのデザインが変わりました。

「Web サービスを呼び出します」アクションでPOST 要求や PUT 要求を使用してファイルやバイナリ添付ファイルをアップロードできるようになりました

「Webサービスを呼び出します」はさまざまなAPIを実行することができるアクションです。チュートリアルでもこのアクションを使用してChatworkを操作する事例をご紹介しています。

チュートリアル / Power Automate for desktop / 上級編 / Webサービスの呼び出し(Web API)

このアクションに、POST 要求や PUT 要求を使用してファイルやバイナリ添付ファイルをアップロードする機能が追加されました。

使用方法

アクションの設定画面より、POSTまたはPUTメソッドを選択した後、[添付ファイルをアップロードする] のトグルをオンにします。
添付ファイルのプロパティが表示されますので、[Attach] ボタンから添付するファイルの情報を入力します。
ファイルのタイプには、ファイルまたはバイナリのいずれか一つだけを選択することが可能です。

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「SAP 接続を閉じる」アクションに新しいプロパティ「最後の接続で SAP ログオンウィンドウを閉じる」が追加されました

「SAP 接続を閉じる」アクションに新しいプロパティが追加され、最後の接続を閉じた後に、実行中のSAPアプリケーションを閉じることができるようになりました。

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V2 スキーマにおいてデスクトップフローのログをほぼリアルタイムで監視できるようになりました

V1スキーマではデスクトップフローのログは処理完了時に表示され、リアルタイムでのトラブルシューティングが困難でした。V2スキーマでは、アクションログがフローの実行中にほぼリアルタイムで表示されるようになり、処理完了を待たずに迅速なトラブルシューティングが可能となります。

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