Power Automate for desktop の2024年6月のアップデートがリリースされました。

バージョン

アップデートのバージョンは2.45です。

新機能とアップデート

以下の通り、新機能とアップデートが追加されました。

新しいデスクトップ フロー実行タイムアウト プロパティが使用できるようになりました。

この機能により、デスクトップ フローの最大実行時間を設定することができようになりました。
最大実行時間を越えると、フローは自動的にタイムアウトになって停止します。
これにより、ターゲット アプリケーションの予期しない状況や無限ループが原因で、フローが無期限に実行されたり、応答しなくなったりすることがなくなります。

この設定は既定では「オフ」になっていますが、Power Automate for desktop コンソール内で「有効」に変更できます。「有効」にすると、フローの最大実行時間を時間・分・秒の形式で設定できるようになりました。

新しいデータ テーブル アクションが追加されました

データ テーブルのアクションが追加されました。これらのアクションにより、ユーザーは必要に応じてデータ テーブル変数を管理できるようになり、関連するユース ケースで回避策を実行する必要がなくなります。
※1:画像上は「データテーブルから【行】を削除する」と表示されていますが、操作自体は「データテーブルから【列】を削除する」となります。

新しい Excel アクションが追加されました。

Excelのアクションが追加されました。これらのアクションによって、より直感的に Excel アクションを利用したフローを構築できるようになります。

UI オートメーション アクションにフォールバック メカニズム機能を設定できるようになりました。

UI およびブラウザー自動化アクションでこの機能を使うと、UI オートメーション アクションのために、設定されたセレクターで UI 要素が見つからなかった場合のフォールバック メカニズムを設定できます。
このメカニズムでは、画面を理解するために画像認識またはその他の技術にフォールバックできます。

たとえば、電卓アプリの「1」をクリックする UI 要素にフォールバックを設定してみます。

「Image」に「4」が設定されました。
これにより、フロー内で「UI 要素の1が押せなかったら4を押す」という設定となります。
この機能を実装することで、UI 要素が見つからないことで発生するエラーや遅延のリスクを軽減することができます。

アップデート内容は以上となります。