Power Automate for desktop の2024年4月のアップデートがリリースされました。
バージョン
アップデートのバージョンは2.43です。ここから最新版のインストーラーがダウンロードできます。
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新機能とアップデート
以下の通り、新機能とアップデートが追加されました。
UI要素コレクションプレビュー提供が開始されました
UI要素を多数のユーザー間で共有し、再利用可能なモジュールとしてさまざまなデスクトップフローで利用できるようになりました。
組織内でUI要素を一元管理することができるため、より効率的に安定したフローを作成することが可能となります。
UI 要素コレクションは、スキーマ v2 環境において、有償ライセンスを持つユーザーのみが使用できます。
UI要素をコレクションに追加する手順は以下の通りです。
UI要素ペインの[フローリポジトリ]タブでコレクションに追加するUI要素を選択したのち、右クリックもしくは三点リーダをクリックし、メニューより[新しいコレクションとして公開]を選択します。
[コレクション(プレビュー)]タブを開くと、先ほど選択したUI要素がコレクションが正常に作成され、正常に公開されたことが確認できます。
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公開されたUI要素コレクションは、作成したユーザーおよび共有されたユーザーが別のフローを作成する際にも利用することができます。
新しいフローで共有されたコレクションを使用するには、UI要素ペインの[コレクション(プレビュー)]タブより三点リーダーをクリックし、メニューから[コレクションをインポート]を選択します。
UI要素コレクションを他のユーザーに共有する際は、Power Automate のWebサイトにサインインしたのち、「UI要素コレクション(プレビューを選択します)」のページで共有することができます。(メニューに表示されていない場合は、「詳細」→「すべて検出」よりすべてのメニューを表示させることができます。)
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Copilot でフローの説明を生成できるようになりました
フローを開いてフロー内のアクションを読み取らなくても、フローのプロパティからCopilotでフローの説明を自動で作成できるようになりました。チーム内で共有されたフローの利用や開発をよりスムーズに進めるための手助けをしてくれます。
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現時点では、米国を拠点とする環境の職場または学校アカウントのユーザーのみが利用できる機能のため、文章は英語で生成されます。
Excel の新しいアクションが追加されました
新しいExcel専用のアクションが4つ追加されました!
Excelに備わっている並べ替えやフィルター機能と同じ操作をPADでも実現できるようになりました。
Excelワークシートのセルを並べ替える:Excelの列に並べ替えルールを作成して適用できます。
対象の列は「アクティブなシート」「テーブル」「範囲」のいずれかで指定することができます。「テーブル」を選択した場合は、あらかじめExcelワークシート上で並べ替え体をテーブルにしておく必要があります。また、テーブルを指定した場合は、フィルターする列を表の列タイトルで指定します。
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Excel ワークシートのセルをフィルター処理する:Excel の特定の列にフィルターを作成して適用できます。
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Excel ワークシートのフィルターのクリア:Excel ワークシートに適用されているフィルターをクリアします。複数列にフィルターが適用されている場合は、指定した列のフィルターのみクリアすることもできます。
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空のセルを取得する:Excel ワークシートの指定された範囲または定義された列/行の最初のセル位置から、すべての空のセル位置を取得できます。
毎回列の最終行に値を書き込むときは「列で最初の空のセル」、空欄のすべてのセルに値を書き込むときは「すべての空のセル」など、用途によって設定を変えることで使い分けができます。
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セレクタービルダーウィンドウをUIおよびブラウザー自動化アクション内から開くことができるようになりました
UI要素ペインから対象のUI要素を探すのが面倒だと思っていた方に待望の機能です!
これまでUI要素ペインからのみ開くことができたセレクタービルダーのウィンドウを、アクションの設定画面から開くことができるようになりました。
アクションの[UI要素]の右側に表示されているペンのマークをクリックするとセレクタービルダーウィンドウが開き、セレクターをすぐに確認、編集することができます。
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Power FX対応フローの新しいアクションが利用可能になりました
Power FX対応デスクトップフロー(プレビュー)でのみ使用できる新しいPower FX 式の実行アクションを使用して、式でデータソースを直接操作できるようになりました。
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アクションを使用するにはフロー作成時にPower Fxを有効にする必要があります。
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SAPオートメーショングループに新しいアクションが追加されました
SAPのアクションが追加され、より簡単で分かりやすい方法でSAP要素を操作できるようになりました。
SAP UI 要素をクリック :任意の SAP 要素にクリックを送信します。
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SAP テキストフィールド要素への入力:任意の SAP テキストフィールドにテキストを挿入します。
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SAP UI 要素の詳細を取得する:SAP 要素からデータを抽出します。
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Pythonバージョン3.4に対応しました
「Pythonスクリプトの実行」アクションで、バージョン3.4のスクリプトの実行が可能になりました。
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アップデート内容は以上となります。
まだプレビュー段階の機能もありますがぜひ触ってお試しください!