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Enable関数、Disable関数

公式Docs

Enable および Disable 関数の構文と例を含む参照情報。
Enable および Disable 関数 - Power Platform - learn.microsoft.com

概要

PowerAppsには「信号」と呼ばれる、アプリの環境に関する情報を取得できるものがあります。
信号には、Acceleration、CompassConnection、Locationなどがあります。

信号の中には頻繁に値が変更されるものがあります。頻繁に変更される値を計算に使用すると、変更のたびに再計算を行うことから、バッテリーを消耗します。
Enable関数やDisable関数を使用すると、手動で信号情報の取得をオンまたはオフにすることができます。

使用例

コンパスアプリ

信号の一つである「Compass」を使ったアプリを作成し、コンパスの信号情報の取得をオンまたはオフにする操作をしてみます。
Compass信号についての解説はこちらです。

Compass信号はスマートフォンやタブレットでのみ正常に動作します。

まずは画像のようにコントロールを配置してください。

アイコンコントロールのIconプロパティをIcon.ArrowUpに設定してください。
選択画面から上矢印を指定することでも設定が可能です。

アイコンコントロールのRotationプロパティを次のように設定します。

0 - Compass.Heading

Compass信号は、デバイスが北からどれだけ向いているかを返します。
よって、常に北に向けたいときは逆向きに回転させる必要があります。

ボタン1のOnSelectプロパティを次のように設定してください。

Enable(Compass)

ボタン2のOnSelectプロパティは次のように設定してください。

Disable(Compass)

作成したら公開ボタンを押し、モバイルデバイスでアプリを開きます。
アプリを開くと、矢印が北を向くように回転します。

Disableボタンを押すと、矢印の回転が止まることが分かります。

Enableボタンを押すと再び矢印が北を向きます。

注意点

Enable関数やDisable関数は、OnSelectなどの動作プロパティでのみ使用可能です。
Textなどの非動作プロパティに設定するとエラーになります。

おわりに

センサーなどを使った複雑なアプリを作るときは、この関数を使うことで負荷を軽減できる場合があります。ぜひ使ってみてください。

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