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Download関数

公式Docs

Download 関数の構文と例を含む参照情報。
Download 関数 - Power Platform - learn.microsoft.com

概要

Power Appsでアプリを作る際、ボタンを押したときに画像やファイルをダウンロードさせたい場面があります。例えば、レポート画像の保存や、動的に作成したCSVファイルのダウンロードなどです。そんなときに使えるのがDownload関数です。

Download関数は、指定したファイルをユーザーのデバイスにダウンロードさせるための関数です。Power Apps内で生成した画像やデータ、または既存のURL上のファイルをダウンロードさせることができます。

Download(URL, ファイル名)

//第1引数:ダウンロードする対象(URLや画像など)

//第2引数:保存する際のファイル名(任意)第2引数を使用する場合は、必ず拡張子を付けるようにしてください。

Power Apps の Download関数は以下の条件を満たせば、あらゆるファイル形式をダウンロード可能です。

とはいえ、一般的に使用され、問題なくダウンロードできるファイル拡張子は以下の通りです。

使用例

画像をダウンロードする例

アプリ内の画像をボタンでダウンロードする方法です。

Download(SampleImage.Image, "sample.png")

ボタンのOnSelectプロパティにこの式を記述すると、ボタンを押すと画像がダウンロードされます。

URLからファイルをダウンロードする例

インターネット上のPDFをダウンロードさせる場合。

Download("https://example.com/sample.pdf", "document.pdf")

注意点

iOSでは制限がある:Download 関数は、Power Apps 内で生成した画像、テキスト、または URL で指定された外部ファイルをユーザーのローカルデバイスに保存させる関数です。保存されるファイルは、PDF・画像・CSV など様々な形式に対応していますが、一部のブラウザ(特に iOS Safari)ではダウンロードがブロックされる可能性があります。

ファイルの種類によってはブラウザで開かれる:PDFや画像などは、ブラウザによっては直接表示され、ダウンロードが開始されない場合があります。

SharePoint内のファイルをダウンロードするには、URLの取得方法に注意:SharePointライブラリの直接リンクを取得する必要があります。

SharePointライブラリから直接リンクを取得する方法

  1. 対象のファイルが保存されているSharePointのドキュメントライブラリを開きます。
  2. 共有またはダウンロードしたいファイルを探します。
  3. ファイル名の横にある「…」(3点リーダー)をクリックするか、ファイルを右クリックします。
  4. 表示されるメニューから「リンクのコピー」を選択します。
  5. 表示されるポップアップウィンドウで以下を確認します。
    • リンクの種類が適切か確認します(例:「既存のアクセス権を持つユーザー」など。これを選ぶと、既にアクセス権を持っているユーザー向けの直接リンクになります)。
    • 「コピー」ボタンをクリックしてURLをコピーします。

コピーされたリンクの末尾に ?web=1 などのパラメータが付与されている場合があります。

もし、ブラウザ上で開かずに直接ダウンロードするリンクや、余計なパラメータのないクリーンな直接リンクが必要な場合は、以下の手順を行います。

このリンクを引数に使用してください。

おわりに

Power AppsのDownload関数は、シンプルな記述でファイルのダウンロード機能をアプリに組み込める便利な機能です。注意点もありますが、画像の保存やPDFの配布など幅広く活用できます。今回の内容をもとに、実際のアプリで試してみてください!

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