Power Automate for desktop の2025年4月のアップデートがリリースされました。
バージョン
アップデートのバージョンは2.55です。こちらから最新版のインストーラーがダウンロードできます。
新機能とアップデート
タグ機能(プレビュー)が追加されました。
「フローのプロパティ」を開きますと、「タグ(プレビュー)」項目が出ます。こちらで既存のタグを選択したり、新しいタグを作成したりすることができます。新しいタグを作成する場合タグ名を入力した後「Enter」を押します。
一つのフローが複数のタグを持つことが可能です。
また、タグをフィルターすることができます。
【例】「お問い合わせの検証用」と「記事作成用」の両方のタグを持つフローを絞るために、下記のようにフィルターを設定します。
ブラウザのインスタンスが他のデスクトップフローに渡せるようになりました。
出力変数・入力変数の「データの種類」で「インスタンス」を選択しますと、「データ サブタイプ」で「ブラウザー」という新しい項目が出ました。
仮想デスクトップ用の Power Automate エージェントを介して、リモート デスクトップで Java オートメーションがサポートされました。
機能強化と改善
システムのアクションでユーザー名が指定できるようになりました。
「プロセスが次の場合」「プロセスを待機する」「プロセスを終了する」アクションで「元のユーザー」というオプションが追加されました。
「元のユーザー」をオンにしますと、「ユーザー名」が指定できるようになります。
例として下記のように設定すれば、「Robo.RPA」というユーザーで実行される場合のみExcelのプロセスが終了します。他のユーザーで実行される場合、Excelのプロセスが終了せずエラーも発生しません。
「フィルター データ テーブル」アクションで大文字と小文字を区別しない設定が可能になりました。
以前なかった「照合の大文字小文字区別」オプションが追加されました。デフォルトの設定は大文字と小文字を区別することですが、「照合の大文字小文字区別」オプションでオフにしますと、大文字と小文字を区別しないでデータをフィルターすることになります。
共有されたフローを初めてコンソール画面から実行する際、セキュリティを確認するためのダイアログが出るようになりました。
一回「はい」を押しますと、次回からの実行ではダイアログが出ないことになります。
また、Windowsレジストリを使用することによって、こちらのセキュリティ・ダイアログの表示機能を無効化にすることもできます。詳細につきまして、こちらをご参照ください。
Learn how to configure Power Automate for desktop using Windows registry keys. Governance in Power Automate for desktop - Power Automate - learn.microsoft.com |
URL実行するでログファイルのパスを指定するためのパラメータ(‘executionResultFilePath)が追加されました。
【例】
【内容1】デスクトップの任意のフローのプロパティを開いて実行のためのURLをコピーしておいてください。
【内容2】実行結果を保存するためのファイルのパスを準備します。
上記の内容1と内容2を使って下記の内容を作成し、コマンド実行してください。
"C:\Program Files (x86)\Power Automate Desktop\PAD.Console.Host.exe" "内容1&executionResultFilePath="内容2""
下記のようなポップアップが出る場合「実行」を押します。
実行が完了しましたら【内容2】のファイルのパスを開いて、実行結果が記録されるかどうか確認しましょう。
実行結果が「true」や「false」として記載されますが、エラーメッセージ等記載されていないんですね。
エラーメッセージもログに記載したい場合、フローを成功させて、エラーメッセージを出力変数として設定する必要があります。
Copilotのプロンプトで入力できる最大の文字数が200から500に増えました。
UI要素のセレクターの演算子に「なし」という選択肢が追加されました。
「演算子」で「なし」を選択するのは、「属性」でチェックを外すことと同じ効果をもたらします。