Power Automate for desktop の2024年3月のアップデートがリリースされました。
バージョン
アップデートのバージョンは2.42です。ここから最新版のインストーラーがダウンロードできます。
新機能とアップデート
以下の通り、新機能とアップデートが追加されました。
変数ピッカーが改良されました
変数ピッカーにフィルタリングと並べ替えの機能が追加されました。変数名での並べ替えや、型による抽出ができるようになり検索性が向上しました!
IntelliSense 機能が Power Fx 対応デスクトップ フローで使用できるようになりました
Power Fx 対応デスクトップ フローでは、構文の色付け、リアルタイムの提案、オートコンプリート機能、関数シグネチャーヘルパーなどの IntelliSense 機能が提供されるようになりました。
構文の色付け:コード内の様々な要素が色分けされることでより見やすく快適なプログラミング環境を提供します。変数コンポーネントをより迅速かつ明確に区別することができます。
リアルタイムの提案とオートコンプリート機能:入力中、Power Fx はコンテキストに応じた提案を行い、式の作成をサポートします。
関数シグネチャーヘルパー:関数パラメータと使用法の概要が入力フィールド内に表示されます。
変数ピッカー:変数ピッカーが強化され、フィルタリングと並べ替え機能が追加されました。
関数ピッカー:関数ピッカーを使用して、入力フィールドで Power FX関数一覧から素早く関数を選択できるようになりました。
レジストリを操作してクラウドから実行されたデスクトップフローのログをアップロードしないようにすることができます
レジストリを操作して、デスクトップフローを実行した際に、フローの実行履歴にアクションごとの詳細なログをアップロードしないようにすることができます。
Windows レジストリ キーを使用してデスクトップ用 Power Automate を設定する方法について説明します。 デスクトップ用 Power Automate のガバナンス - Power Automate - learn.microsoft.com |
これまではコンソールからの実行にのみ対応していましたが、クラウドからトリガーされたデスクトップフローについてもサポートされるようになりました。
実行URLにサインインするWindowsユーザーを含めることで自動サインインが可能になりました
実行URLに「autologin」パラメータを追加することで、現在のWindowsログインユーザーでユーザーの操作なしに Power Automate にサインインできるようになりました。
前提として、ユーザーが サインアウトし、マシン上で Power Automate が実行されていないことが条件です。
"ms-powerautomate:/console/flow/run?workflowId=[workflowId]&autologin=true"
「Excelワークシートのセルをクリアする」アクションが追加されました
Excelのアクションに「Excelワークシートのセルをクリアする」アクションが追加されました。
ユーザーは指定した範囲のセルの値をクリアすることができます。
これまでセル範囲の選択、キーの送信と2アクションで行っていた方も多いのではないのでしょうか。
親デスクトップフローから最大150個の子フローを呼び出せるようになりました
これまで一つの親フロー内で「Desktopフローを実行」アクションで呼び出せる子フローの上限は30個でしたが、最大150個まで呼び出せるようになりました。
「Outlookからのメールメッセージの送信」アクションに「下書きとして保存」オプションが追加されました
「Outlookからのメールメッセージの送信」アクションに、作成したメールを下書きとして保存するオプションが追加されました。メールの下書き保存はこれまで実現したいというご要望が多かった操作の一つですが、既定のアクションがないためAPIで操作しなければならず少々難易度の高いものでした。今後はアクションの設定一つで実現できます。
「Webページの要素にマウスをポイント」アクションに「マウスを動かしてホバーする」オプションが追加されました
Webページの要素にマウスをポイント」アクションに「マウスを動かしてホバーする」オプションが追加され、アクションの実行時に物理的なマウス移動をするかを選択できるようになりました。
実際にマウスカーソルを移動してホバーした時にのみ表示されるメニューやボタンの操作に有効です。
以上、お試しください。